ドライアイの治療
ドライアイには、眼の表面の脂が不足している、脂の質の低下が原因となっている場合があります。このようなときは、まぶたの、脂が出る場所をきれいにすることで、ドライアイが改善することが期待でます。脂が出る場所はマイボーム腺と言います。目薬などしなくても改善することが期待できる治療ですので、まず一度洗ってみることをお勧めします。
それでも改善しないドライアイであれば、点眼治療を考慮します。以前は乾いた眼に水を足してあげるという治療がありました。その後は少しドロッとした液体である、コンドロイチン酸やヒアルロン酸を含んだ液体を、点眼する治療が行われていました。現在でもヒアルロン酸点眼の治療を行っている方も多くいらっしゃいますが、新しい点眼治療は、眼の表面に、涙が長く引っ付いてくれるように、ムチンと言うものを利用した(角膜の水濡れ性を良くする)点眼治療も行っております。
点眼治療では改善しない場合は、涙点プラグなど外科的な治療を行う場合もありますが、そのような症例は、大きな病院で行っていただきます。
ドライアイに関しては、眼の表面の角膜を守ると言うことに加えて、自覚的な症状を改善することも大事な治療です。また防腐剤が角膜上皮に障害を与えることもあります。多くの点には、防腐剤が含まれています。防腐剤に敏感な方、点眼のアレルギーや、体質など、治療方法に関しては、個人によって様々です。実際に治療をしてみて、個々にあった治療方法を相談して決めていきたいと考えております。